■本来の自分に戻れる室内空間をサポートしたいという想いが込められた、富裕者向けのインテリアスタイル誌
Q.弊社は日頃からたくさんのフリーペーパーに接しておりますが、“インテリア”という切り口から作られているフリーペーパーには、なかなかお目にかかることがありません。
新しい試みともいえる、この『ONESELF』を創刊された経緯をお聞かせ下さい。
衣食住という生活に必要な大きな柱の中で、日本では衣食に比べ「住」に対する情報が欠落しています。欧米では住まいが自分のアイデンティティを表現する最大で最高の場所になっているため、インテリア情報も充実しておりますが、日本では需要に対する情報が追いついていません。
このような問題を解消すべく、私を含めた家具インテリア業界出身者が集まり、上質な家具とインテリアを欲する富裕層に向けて、弊誌『ONESELF』を創刊しました。「ONESELF」とは「本来の自分に戻る」、「自分自身」等の意味。本来実現したかった室内空間の表現をサポートしたいという想いが込められています。
Q.『ONESELF』は誌面だけでなく、雑誌本体からもクオリティへのこだわりがうかがえます。工夫されている点や特徴について教えて下さい。
大きな特徴は3つあります。
1つは「形状」です。新聞のように手軽に読める薄さと、雑誌が持つ内容の濃さを併せ持つことで、保存性が高まりました。ページ数を抑えているため可処分時間の少ない富裕者に好評です。
2つ目は「切り口」。通常の編集部とは違い、インテリア業界出身者の目線で企画しているため、ユーザーニーズを的確に捉えた内容を、分かりやすい表現にしております。インテリアに興味のない人にも最初から読みやすくなっている独特なライフスタイル誌となっております。
そして3つ目に「富裕層限定の読者」です。消費意欲の高い富裕層の方に読んでいただけるよう流通先を限定し、特別な施設をご利用した方のみ閲覧、入手可能としております。
Q.御誌の特徴のひとつに、「富裕層限定の読者にお届けするために、流通先を限定している」というお話がありましたが、具体的にはどのような場所に設置されているのでしょうか。
JALやANAのビジネス・ファーストクラスをご利用される方限定のエアポートラウンジや、外資系エアラインの飛行機内(ビジネス以上)、高級外車ショールーム、高級物件のモデルハウスやマンションギャラリー、会員制クラブ、ホテルラウンジなどプレミア感のある場所のみ閲覧・入手可能としているため、読者のほとんどが高所得者層です。
ONESELFはポスティングやDMとは違い、読者が自身の意志で獲得する雑誌です。それゆえ誌面掲載された情報は、深く読者に浸透していく傾向があります。
Q.この厳選された場所で、御誌を手にした読者の皆様からの反響はいかがですか?
通常富裕層向けの雑誌は、ファッション、旅行、グルメ、宝飾品、車など様々ですが、インテリアというコンテンツはほとんどありませんので、それだけで弊誌の内容は富裕層の方に新鮮に映っているようです。
また、弊社は「住」の内容をそのまま伝えることに甘んじることなく、船や別荘、教育など富裕層が興味を持つカテゴリーとインテリアを結びつけた独自の特集を組んでいるため、非常に多くの反響を頂戴しています。
■厳選された流通網で、独自の富裕層読者を獲得。インテリアという切り口だからこそ可能なブランディングも
Q.これだけインテリアに特化した内容ですと、連動した他のメディアにも期待が高まるのではないかと思うのですが、フリーペーパー以外のメディア展開やサービスがあれば教えて下さい。
今後は雑誌という枠を超えた、インテリアに関わるあらゆるニーズに応えるサービスをweb上で展開していく予定です。
既に実施しているサービスは、弊誌に掲載した商品をWebで購入できるといったサービスです。
Q.実際に広告を出されたクライアント様からのお声はいかかでしょうか?
書店で販売する有料雑誌ともフリーペーパーとも異なる独特な流通網のため、両者では獲得できない富裕層を狙えます。そのため多くの雑誌媒体にご出稿して物足りなかったクライアントがONESELFに多く出稿しています。上質なインテリアにこだわる富裕層は、ライフスタイル全般に対して情報感度が高いため、外車ディーラー、宝飾品メーカー、高級不動産などもターゲットがぴったりだという意見をいただいています。
また広告掲載にはビジュアル審査をしておりますので、ブランディングを作る際に適している、という声もよくいただいています。
■上質なインテリア情報の提供はもちろん、富裕層を狙う企業とのコラボ、更には世界展開も強化する『ONESELF』
Q.御誌は今秋の9-10月号でデザインや誌面構成をリニューアルされたばかりですが、御誌の更なる展望についてお聞かせ下さい。
インテリアの情報を特化した誌面づくりはもちろん、既述したようなインテリアニーズに応える新たなサービスを順次増やしていきます。また富裕層を狙う様々な業界の企業とコラボし、リアルイベントも開催していきます。既に一部進行していますが、世界展開ももう少し強化していきます。