■まもなく創刊10周年を迎える富裕層向けフリーペーパー
Q.資産家や企業管理職などの富裕層をメインターゲットとする『apple』。創刊のきっかけを教えて下さい。
創刊以前よりお取引をさせて頂いていたある不動産会社さまから、折込チラシやDMに替わる新しい媒体を考えて欲しい、という課題を頂き、色々な方々と相談した結果生まれたのが「apple」です。ご相談を頂いた98年は、バブルの後遺症も徐々に薄まり、都心や城西、城南地域に大型物件が登場し始めた時期でもありました。そのようなクライアント様のおかれた背景が「apple」誕生の大きなきっかけでした。
Q.御誌の主な特徴や誌面作り等で工夫されている点を教えて下さい。
誕生のきっかけとなった課題を頂いた不動産会社様が、相場より価格が高いがそれ以上に品質も高いという物件を扱われていたということ、また当時城南、城西、都心に重点を置かれていたところから、高額物件の購入を検討できる資産家や所得の高い方々向けの情報誌、という方針で誌面づくりを進めました。このことは現在も変わっておりませんが、不動産に限らず、金融、旅行、グルメ、健康・美容、学びなど良質
の商品やサービスを編集部の目線でチョイスし読者の皆様にお届けできればと考えています。
Q.媒体の配布方法やそのメリットを具体的に教えて下さい。
「apple」はそのほとんどがポスティングで配布されています。資産家や企業管理職の方々などが、比較的多く住んでいらっしゃるエリアに特化することで、手間は掛かりますが広告効果を最大限に出すことができています。最近ポスティングがNGの高級マンションも増えてきましたが、「apple」の内容をご覧いただくことで、管理会社の方にも許可を頂けるケースが多いです。そのためにも雑誌のクオリティは重要だなと思います。
■少し先のスタンダードになり得るかという視点での編集
Q.ターゲットとする読者に喜ばれているポイントはどの辺りでしょうか?
読者のメインは30台~50台の女性です。ですので、グルメや旅、インテリア・雑貨、美容、習い事などの記事に関心が集まります。最近はお子様の教育に関する記事なども人気です。喜ばれているというか、気をつけているのはトレンドを追っかける記事ではなく、少し先のスタンダードになり得るかどうかという視点で編集していることです。そうではないときもありますが。。。
Q.フリーペーパーのほかに、誌面連動したメディア(Web等)や企画(イベント等)がありましたら教えてください。
弊社が運営しているウェブサイト「privatebank.jp」と連動しており、当サイトで「apple」は全ページご覧いただくことができます。「privatebank.jp」には、ウェブサイトであることを活かした独自のコンテンツとして、誌面にご登場されたセレブリティやワイン・紅茶の専門家、学校や塾の先生方のブログ、音声や動画を楽しんでいただく配信コンテンツがあります。この配信コンテンツには、宮沢賢治などの名作を著名な俳優・女優の朗読でお届けしたり、四字熟語やことわざを眞鍋かをりさんなどが解説する脳トレ(?)っぽい動画コンテンツもあります。ぜひ一度当サイトへもお立ち寄り下さい!→http://www.privatebank.jp
Q.『apple』の広告主の声はいかがでしょうか?
「いい雑誌なんだけど、広告料金が高い」「クオリティや部数の割には広告料金が安い」「配布エリアを広げて欲しい」「エリアを絞って欲しい」「反響がいい」「反響が悪い」などバラバラです。しかし、クオリティと配布方法については皆様ご納得していただいているようで、本当にありがたいことです。
■クオリティを維持・発展させつつ、もっと使いやすい媒体に
Q.最後に、御誌の今後の展望についてお聞かせ下さい。
「apple」は今年11月で10年目に突入します。当時は現在と違い、雑誌形式のフリーペーパー、フリーマガジンはほとんどありませんでした。今は街角で手軽に手に入れられますが、クオリティを維持・発展させつつも広告主様にとってはもっと使いやすい媒体に、読者にとっては2、3ヵ月後にスタンダードとなるような良質な情報が常にもっと発信できるようになりたいです。その辺が「apple」が10年続いてきたポイントだとも思っています。