■“愛”“絆”“情”をべースにした美しさや楽しさを追求するマガジンでありたい
Q.30~40代の働く女性に元気の素を届ける『saramu』。創刊のきっかけを教えて下さい。
日本の女性のライフスタイルは、ひと昔前に比べるとかなり多様化しています。結婚して家事や育児に専念する方がいる一方、バリバリと働く方も増え、社会人として「優秀」といわれる人材の多くを女性が占めていることも事実です。しかし、そんな彼女たちは、人知れずさまざまな悩みや憂いを抱えていることも事実。結婚すべきか否か、仕事を続けるべきか否か、このまま家庭に入ったままでいいのか、子供のこと、親の介護のこと……ある意味、この国で「最も頑張って」いながら「最もストレスフル」な人たちが、30代~40代を中心とした女性たちではないでしょうか。そんな彼女らに、小さくてもいいから、勇気や元気の<素>を届けたい。そのためには、表層的な美しさや楽しさを追いかけるのではなく、“愛”“絆”“情”をべースにした美しさや楽しさを追求するマガジンでありたい。そんな思いから、日本と韓国のコラボレーションスタッフにより生まれたフリーマガジンが、【saramu】です。
Q.御誌の主な特徴や誌面作り等で工夫されている点を教えて下さい。
1.「えっ、これフリーなの!?」と驚かれるほどの、有料誌をしのぐ編集の「オリジナリティ」に対する徹底したこだわり。
2.「えっ、これフリーなの!?」と驚かれるほどの、有料誌をしのぐコンテンツ(写真、記事)クオリティへの徹底追求。
3.その前提となる、読者インサイトの徹底研究。
Q.媒体の配布方法やそのメリットを具体的に教えて下さい。
広く浅く撒布するのではなく、狭く深く撒布。コアターゲット(30代~40代女性)に対して高率リーチのとれるスーパー、ドラッグストア、スパ等。結果として、約90%のターゲットリーチを実現しています。1箇所あたりの配本数は最大200冊と上限設定しており、場所によってはすぐになくなってしまうため、定期購読申込制度も採用。すでに数千人の方に定期購読登録をいただいています。
■オリジナルインタビュー記事が大人気
Q.ターゲットとする読者に喜ばれているポイントはどの辺りでしょうか?
「読み応えがある」「こんなに中身が充実しているフリーマガジンは初めて」という読者アンケートをいただくことが、編集部としてはいちばん嬉しい。人気は、巻頭のオリジナルインタビュー記事が圧倒的な人気ですね。次に人気なのは、料理頁。料理頁はオリジナルで制作すると予算がかかるので、フリーマガジンの場合たいていアリモノの二次使用が多いのですが、当誌の場合、各コンセプトにあわせたすべてオリジナル撮影です。
Q.フリーペーパーのほかに、誌面連動したメディア(Web等)や企画(イベント等)がありましたら教えてください。
連動webサイト(saramu.com)では、最新の「電子マガジン」を掲載しています。現在、どなたでも無料で見られます。
イベントもいろいろやっています。クッキングスタジオとタイアップした「サラム料理教室」、バイリンガルスタッフを活用した「サラム韓国語教室」、旅行会社と提携した「サラムオリジナルツアー」等。ソウル新羅ホテル、新羅名税店とのタイアップした読者イベントもこの4月から展開しています。
Q.『saramu』の広告主の声はいかがでしょうか?
広告料金が高い!というクレームがしばしば(笑)。・・・でも、広告代理店複数社と協議して決めた値段からさらに下げて設定したので、決して高いとは思わないんですが。同部数の有料誌から比べたら、割安です。
■短くとも25年間は発刊したい
Q.最後に、御誌の今後の展望についてお聞かせ下さい。
短くとも25年間(四半世紀)は発刊しつづけられる「エッジーかつフレキシブルな」マガジンでありたい。