■TVガイドを盛り込んだ、福岡・熊本発のエンターテイメント“フリーマガジン”
Q.“読んで発見できるフリーマガジン”をモットーとされているという『AI VISION PRESS』。まず、創刊のきっかけを教えて下さい。
関連会社に不動産会社があり、そこの賃貸物件を掲載したフリーペーパーを出したのが創刊のきっかけです。ただ、なにぶん不動産会社なので、雑誌編集のノウハウなどは全くなく、最初はただ賃貸物件だけを羅列したものでした。だから当然すぐに捨てられてしまったし、なによりほとんど取ってもらえませんでした。どうしたら捨てられない媒体を作ることが出来るのか。それを考えた時に、思いついたのが「TVガイドの掲載」です。「TVガイドがついていれば捨てられる事はないだろう」という、初めはそんな単純な思いつきでした。
■読者に楽しくポジティブな情報を、よりスムーズに提供する「HAPPY」思考の指針
Q.「TVガイド付き」というのも、フリーペーパーの主流なキーワードになりつつありますよね。こうした工夫も含めて、御誌の特徴とも言える、誌面を作るうえでの「心がけ」とは?
無料情報誌が氾濫する福岡にあって、我々が常に見失わないよう心がけているのは「読者の視点に立つこと」です。フリーペーパーは、取って読んでもらえてナンボの世界。一人よがりのものを作る事は出来ません。加えて、編集の指針として掲げているキーワードは「HAPPY」です。弊誌に掲載されている全ての情報は、このHAPPYというキーワードのもと、読者の皆様に本当の意味で楽しく、そしてポジティブな情報を提供することが、我々の役目だと思っています。
Q.激戦区「福岡」、そして「熊本」で勝ち抜いていくためには、配布方法なども工夫が必要ですよね。
編集と同等か、あるいはそれ以上に我々が重要視しているのがリーチ(配布方法)です。現在、福岡・熊本を中心に1600箇所以上の設置箇所があります。そこに、設置担当のスタッフが毎日パトロールし、常に読者の方にスムーズに雑誌を届けられるようメンテナンスを施しています。加えて、読者ターゲットの合うピザ宅配業者と協業し、ピザを注文するとAI VISION PRESSも同時に届けられるという試みも始めました。全ては、ターゲットに確実に雑誌を届ける為です。
Q.なるほど。確実なリーチに重きを置くことで、より多くの方に「HAPPY」な情報の提供が出来るわけですね。こうして届いた盛りだくさんの情報の中で、特に人気の高いコーナーは?
前述の月間TVガイドと、アーティストインタビューを始めとするエンターテインメント情報は、やはり人気が高いです。加えて、アイビジョンプレス編集部が独自の視点で集めた情報コーナーである「CHOICE」も、アイビジョンプレスの目玉企画として認知され、また多くの反響をいただいています。
■WEB・モバイルやイベントとも積極的に連携。TVガイド付き情報誌はTVCMの補完的役割にもなりうる
Q.フリーペーパー『AI VISION PRESS』と連動したWEB媒体もお持ちだとか。WEB媒体で展開されている企画・実施内容について教えて下さい。
「AI VISION WEB」という弊社WEBサイトは、誌面では出来ないアーティストの動画インタビュー・コメントなどを配信しており、会員数1万人以上、アレクサ順位も80,000台と好評をいただいています。加えて「AI VISION×イベント」というイベント情報に特化したモバイルサイトも運営しており、こちらも5000人以上の会員様へ、常にリアルタイムなイベント情報を配信しています。
Q.福岡・熊本というエリアで、紙・WEB・モバイルといった多角的なプロモーションが可能な『AI VISION PRESS』ですが、広告主の声やご利用傾向についてはいかがでしょう?
福岡 / 熊本両県に配布されている媒体なので、北部九州域をプロモーションエリアに定めているクライアント様からの出稿を多くいただいています。また、TVCMなどのテレビ媒体への出稿と連動させる形で、弊誌へ掲載していただくクライアント様も多くいらっしゃいます。TV欄・エンタメ情報を多く掲載している雑誌なので、TV視聴率が高く、補完的役割を弊誌に見出していただいているのではないかと考えています。
■アジア進出を視野に入れた全九州域での展開を目指す
Q.最後に、御誌の今後の展望について一言お願いします!
今年7月に、隔月という形で「STATUS design」という、30代の男性向けの情報誌を創刊しました。現在2号まで出ていますが、各方面から好評をいただいています。今後は「AI VISION PRESS」と「STATUS design」という、ターゲットの異なる2つの媒体を軸に展開していきます。福岡の、九州の中心であり、アジアとの玄関口である地域的特性を活かし、アジア進出を視野に入れた全九州域での展開を目指していきます。